ニューファンドランドの犬 | 郵便学者・内藤陽介のブログ

 ニューファンドランドの犬

 昨日はクリスマスの話題でしたが、そろそろ、年賀状の準備もしなければなりません。というわけで、今日は、犬切手の定番モノのひとつとして、この1枚をご紹介しましょう。年賀状作成のヒントにでもしていただけると幸いです。


 ニューファンドランド犬


 この切手は、1888年1月、ニューファンドランド島で発行されたもので、犬の切手としては世界で最初の1枚ということになります。

 

 ニューファンドランド島は、カナダ東岸の大きな島で、1857年1月から1949年3月末までは、カナダ本土とは別に、独自の切手が発行されていました。


 切手に描かれている犬は、その名もズバリニューファンドランド犬。もともと、この島にいた犬と、バイキングの犬、さらにはヨーロッパ人が持ち込んだ犬などが掛け合わされて出来上がった原型を、18世紀ごろ、イギリスで改良して現在のような姿になったのだそうです。


 実は、この切手は近々発売のある雑誌の表紙に使うことが決まっていて、昨日はその解説文を書いていました。で、その関係で調べていて分かったのですが、この犬の実際の毛色は黒や茶、もしくは白と黒の2色で、切手のように赤いわけではないそうで・・・。さすがに、切手のように真っ赤な犬がいるとは思いませんが、それでも、例によって僕は切手のデザインが頭にこびりついて、いわゆる赤毛の犬だとばかり思っていたので、ちょっとビックリしたというわけです。


 ちなみに、1894年には、この切手と同じデザイン・額面で赤から黒に改色された切手が発行されていますから、年賀状には赤と黒の二つのバージョンを作って、相手によって使い分けてみても良いかもしれません。なんだか、ウイスキーの赤ラベルと黒ラベルみたいですが…。


 なお、僕も年賀状には何らかのかたちで犬の切手を使うつもりですが、もうちょっとひねったものはないかと、現在、いろいろと探しているところです。



 <お知らせ>

 近々、画像フォルダの要領が満杯になりますので、それにあわせて、ブログのアドレスを移転する予定です。とりあえず、アメーバ内に別IDをとって、そちらに移転する予定ですが、どこか良いところがあれば、別のところにするかもしれません。


 なにぶん、ネットやコンピュータのことについては詳しくないので、いろいろとアドバイスを頂戴できると幸いです。