感謝祭の絵葉書 | 郵便学者・内藤陽介のブログ

 感謝祭の絵葉書

 今日は米国の感謝祭(Thanks-giving Day)の日です。というわけで、単純素朴にこんな絵葉書をご紹介しましょう。


 感謝祭の絵葉書


 感謝祭恒例のご馳走である七面鳥に追いかけられる子供の姿がなんともかわいらしい1枚です。第一次大戦中につくられたものですが(裏面には1917年の消印が押されています)、戦時下ということを全く感じさせない出来栄えです。アメリカという国の底力を感じさせる1枚といってよいでしょう。


 間抜けな話なのですが、あるオークション誌で「Turkey, PPC, used in 1917」という記述が目に飛び込んできて、第一次大戦中のオスマン帝国に関する絵葉書のつもりで入札したところ、落札してきたのがこの葉書でした。まぁ、落札してきたのはこの1点だけではなかったし(本命のマテリアルはきちんと手に入りました)、この葉書じたいもせいぜい5ドル位の安いものでしたので、あまりトサカに来ませんでしたが・・・。それよりも、“怪我の功名”ですが、ぱっと見た瞬間、この絵が妙に気に入ってしまい、いつかはどこかで使ってやろうとずっと思っていたものですから、今日は感謝祭にちなんでブログに画像を貼り付けてみたというわけです。


 そういえば、その昔、クリスマスに七面鳥を1羽丸々買ってきてオーブンで焼いてみたことがあります。オマケにつけられていたレシピに忠実に作ったので、味のほうはそこそこ上手くできたのですが、何せ量が多くて一度には食べきれませんでした。そこで、残った身をわさび醤油で食べてみたり、サラダのトッピングにしたり、サンドイッチに入れたり、チャーハンの具にしたり・・・といった感じで、都合、年内一杯いろいろといじって楽しんでいたのですが、さすがに、紅白歌合戦を見ることになると、いい加減、普通の鶏が無性に恋しくなったことを思い出します。


 以来、七面鳥の丸焼きを自宅で作るのは自粛しているのですが、今日のような葉書を見ていると、またぞろ、七面鳥が食べたくなってきました。まぁ、今日のところは、七面鳥の肉は止めておいて、野生の七面鳥のラベルがついたウイスキー(=ワイルド・ターキー)でお茶を濁すことにしますか。


 さて、昨日のブログで予告した今朝のラジオ放送は、無事、終了しました。なにぶんにも、収録は約1月前の10月27日でしたので、自分でも話した内容を忘れていましたが、まずは無難にこなしていたように思います。お聴きいただきました皆様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。